MATCHBOXから"MODELS OF YESTERYEAR"の「B. TYPE LONDON BUS」1956年の、初期形モデルです。
1912年から1920年の間にロンドンで走っていた2階建てバスです。
ロンドンバスと聞くと、"赤くて2階建て"というイメージを持たれている方も多いと思いますが、まさにその通りのモデルです。
今でこそ、MATCHBOXブランドは米マテル社が所有していますが、もともとMATCHBOXはイギリスのLESNEY社が作ったミニカーブランドなので、このモデルが作られた頃はイギリスやヨーロッパの車がメインでした。
ボディはロンドンバスのイメージ通りの深みのあるレッド、ドライバーはダークネイビー。フロントのグリルのシルバーは、初期モデルなのでハンドペイントの様です。
運転席上部には"Pears"という1807年創業のソープ会社の広告。カラーリングや配置がオシャレ過ぎて悶絶です。
2階部サイドには、"Dewar's"のWhite Labelウイスキーのバス広告。書体や色も味があって良い感じですね。Dewar'sは1846年に創業されたスコットランドのウイスキーブランド。当時のロンドンには、実際にDewar'sの広告があふれていたことでしょう。
1階サイドに書かれている"GENERAL"というのは、このバスを運営している1989年に設立されたロンドンのバス会社、"LONDON GENERAL"社のロゴです。
このモデル、サイドのウインドウが8つ(4つのウインドウの上に小さな4つのウインドウ)の初期モデルでなかなかレア。窓枠の組立時の破損が多かったために極初期しか作られず、途中からは支柱が追加され12ウインドウ(4つのウインドウの上に8つのウインドウ)に変更されました。
逆サイド。こちらも広告は同じ。リア部の螺旋階段が、これまた良い味を出しています。
ホイールはグレーのメタル製。シャフトの端がこちらサイドのみ固定のためにプレスした形状になっています。
階段外周には、馴染みが薄いですが1833年創業の研磨剤メーカー"OAKEY'S"のWELLINGTON KNIFE POLISHの広告。2階部には1866年創立のおなじみ"NESTLE"のクリーミーなミルクの広告が見えますね。
製作されたのは1956年ですが、なんとなく1910年代のロンドンの風景が目に浮かぶ様な雰囲気を持った素敵なモデルで、超お気に入りです。
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